ふる里の山に向かいて…

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五島列島福江島、旧福江市は私のふる里である、私が大阪から疎開して来た時は福江町であった。

記憶の中では小学6年生の頃、福江市になったと思う…通学路の電柱に明日から福江市と落書きしたような気がする。

五島高校を卒業して60余年、高校の卒業記念に登山した福江島の最高峰「七つ岳」に時津町の「里山くらぶ(登山)」の仲間と登頂、18才の当時は若さの勢いで同級の友人達とワイワイ言いながら七つの峰を難なくクリアした。

当時の級友達とはその後交流が無く幾人かは消息不明であるが、知る範囲では彼岸の人

半分自律不能、現役リタイア、60年の年月で友人達は大きく変貌した。

多分、海に山に自然を求め全身を駆使、人生を満喫してるのは私だけではなかろうか。

今回の五島行きは自分の人生のけじめをつけに行った部分もある、幼年期から少年、青春時代、無条件で楽しかったのは五島というグランドがあつたからである。

啄木の詩に「ふるさとの 山に向かいて いう事なし ふるさとの山は 有難きかな」

私の心中も将に同感、ふる里の山は…全てを飲み込み全てを消化してくれる。

これがふる里の山、七つ岳「七つの峰」を登る最後の機会なるが、五島の大地と今は亡きふる里の肉親、恩人、友人達に感謝と惜別の想いを胸に離島する。