岐路はどこだった(4)

1年間の雲助家業だった、東海道53次の宿場町を全部、横目に走り高度成長時代の物流業界の片棒担いで地理と物流現場の最前線を垣間見れた事はオマケの様な収穫。 当時は長距離輸送の運転手は蔑称、雲助…(謂れは昔の籠担)、峠には山賊が居り、その殆どが一皮…

岐路はどこだった?

N運送に入社、その日から東京~大阪間の深夜定期のハンドルを副運転手の立場で乗車、と言っても交互運転で立場は同じ。 否、むしろ荷物の積み下ろし、燃料の補給、伝票のチェック等積み込みに入る。10トン車に大小様々な荷物を一つ一つ荷崩れがしないように満…

岐路はどこだったか(2)

名古屋で3年、営業の勉強をした。 勤めた先は大阪本社の名古屋営業所、全社で100名規模の中小企業、営業から納品、修理まで何でも…販路は東海3県から信州迄、至る所~走り廻り社会勉強もさせて頂いた。 高校出たばっかりの田舎の小僧に良く営業範囲を持たせ…

岐路はどこだった (1)

この年齢まで生きて暮らし、将来が短い分だけ過去と向かい合う時間が長いような気がする。 健康であれば、長生きもせねばならず、その為にいろいろ心準備をせねばならず目的のない余計な生き方は余りしたくはない。 私の人生で自分の意志で生きて来たのは18…

「吞舟」の生きる道。

我家の庭の一角に一枚の石板がある。 若い時に触れた「吞舟は支流で泳がず…」を私の人生訓にして「吞舟」を私の号にした。号の上に祈念の銘言「百年無人生」が刻字されている。 昔々のはなし…何処で如何したものか、祖母が五島の資産家と再婚、結果、私も母…

最後のセレモニー

昨日見た夢に死んだ兄弟が出て来た。 最近、よく亡母や亡兄達の夢を見る、彼岸に墓参を忘れ憤慨、夢に現れたのか。 (墓参はその数日前に済ませており、恨まれる筋合いはないのだが…) 内容はハッキリ覚えてないが悪い夢でなく、少年時代と壮年時代が混合、…

11回目の3月11日

今日、11回目の3.11、昼過ぎ3時ごろ防災無線のサイレンが鳴った。 振り返れば11年前の今日、年度末を控え米子の取引先に工事引き渡しに行った帰りに居住地の知人から連絡が有り地震と津波、後日、東日本大震災と云われた大災害を知る。 車で安来辺りを走行、…

「余生」の生き甲斐

余生という言葉は好きではないが、男の平均寿命81、6才なら、それを超えれば余生、「残余の生命」と考えても良いのではないかと、も思う。 7,8年前、福田か樫山地区、お寺の住職から余生をテーマにした法話を聞く機会が有り曰く、人生に余生などない…が結論…

現住所は何処....(*_*;

樹々の若芽がボツボツ見受けられ春の息吹を感じる 世の中はコロナ~オミクロン、ウクライナにロシア軍の攻撃が始まり、首都キエフに迫った、と日々戦況が報道され益々深刻さが増している。 NATOも欧米も歩調を合わせ非難、夫々が国内問題に抱え、ウクライナ問…

「果てる…」という事

終末期になると様々な事が頭をよぎる。一番気になるのは自分に「何時お迎えが来るか」かという事だろう。 平均寿命を過ぎれば後はオマケと自分に聞かせて来たが、今日まで来たが、今その段階でマダマダ生きれそうで、道半ばの仕事も2,3つじゃなく6,7件、…

世界から日本を見る

ロシアによるウクライナの侵攻が開始され、今日で3日目。 事態はロシア軍が首都キエフの接近、陥落寸前で停戦協議がベルルーシで始まった。 昨日、ウクライナのゼレンスキー大統領は徹底抗戦を国民に呼びかけ、今日は夕陽が沈む前に翻意、停戦を申し出た。翻…

残された時間…

久しぶりのブログ、もう書くのを辞めようと決めていたが、待てよ今まで書いたブログが無駄になり、処分するのも勇気がいる。 いっその事、自費出版で本にするか、そんな誘惑も自分の中であり、先の事は見えないが私の信条は最後の1分までベストを尽くす事に…

巨木 逝く…。

敬愛する先輩友人のU氏がご逝去。 私が35,6才の時からの知己を得、社会人、議会人としてもご厚誼を頂いた。 高齢で逝去は人間の宿命であり仕方ない事であるが、ある時期、同僚議員として 多々ご指導、ご教授頂いた事は忘れがたく恩人の中の因人。 正義感、…

「百年無人生」生きてやるか…。

最近、身近な友人と「死ぬ事」「生きる事」「死に躰」等について互いに吐露する。 話の入り口は私が齢80にして益々元気旺盛?・・・「貴方は百歳まで持つよ」と言うのである。 「人生無百年」を人生訓に日々完全燃焼を標榜する私には「百歳」は嬉しくない。 …

4才の夏「回想」

4才の夏「回想」 昭和20年8月15日、正午、周囲は不思議な静寂と緊張感に満ちていた。 幼い私にはそれが何なのか分からないまま母の傍らで正座、小さな箪笥の上の古びたラジオに耳を傾けていた。 戦争終結を告げる玉音放送で有る事を知る由もなく、ただ母のほ…

ふる里の山に向かいて…

五島列島福江島、旧福江市は私のふる里である、私が大阪から疎開して来た時は福江町であった。 記憶の中では小学6年生の頃、福江市になったと思う…通学路の電柱に明日から福江市と落書きしたような気がする。 五島高校を卒業して60余年、高校の卒業記念に登…

座して死を待たず

特別に何々をしなければいけない…という事が無くなり気分的には気楽な毎日を過ごしているが何か物足りなさを感じるのは、この年齢になる迄、目的を持って日々を送り迎えた慣習のよるものだろうか。 私の内側ではやろうとする事がもたらす直接成果と派生する…

「世も末」悲劇の国 JAPAN

日本国中を席巻した「新型コロナ」がどんどん変質、イギリス型、インド型と進化、留まる気配が無い、方や自然災害は年中行事になり次は何処か?と不安が過ぎる。 何時かも書いた事が有るが「日本は自然に恵まれた美しい国」から「自然災害多発の恐ろしい国」…

天の配剤

齢80に達する。 この年齢まで、生きたいと考え努力して得た結果ではないが、あらゆる偶然の積み重ねの中で今日を迎えた。 4,5日前も五島時代の中学同級生が逝去されており、生き残り組の私にも死神接近 の気配を感じる。 私の持論は万物の霊長たる「人間は…

謎の「烏面」。

私の所蔵品の中に「烏面」がある。 出所は東京で叔母の所蔵品 であったが、今は亡き兄弟で形見分けした中の逸品。 掲載できず残念だが私が生存中に所蔵品を権威ある専門官に鑑定して貰いたく著名な 古美術商を訪ね「烏面」を見て貰った。 鑑定士は若く不安を…

「右顧左眄」辞書で引いたら・・・。

昨日の新聞記事にかつて総務大臣を体験した片山善博氏の論説が慶されていた。 総務省幹部が「集団接待」を受けていた背景が克明に解説され、私の考察と同感。 縦社会の組織で上長の機嫌を損なえば昇進は望めず忖度に走るのは当たり前の話で役人を咎めるのは…

幸福度を考える。

北帰行のツル 2月11日付けの長崎新聞読書の広場「声」に私が投書記事が掲載された。 テーマ”相次ぐ不祥事「選良」どこへ” 河井元法相夫婦による買収事件,元農相の収賄疑惑、挙句の果てにコロナ自粛期間中に現座のクラブで豪遊~枚挙を厭わず「これでもか」と…

民意はDocomo?

民意はどこに? 元大統領トランプ氏の弾劾裁判が米上院で評決があり、賛成57対反対43で否決、 単純多数決なら賛成多数で有罪だが、弾劾に関しては2/3の賛成を要し不調、10票 不足したようだが、トランプ党と評される保守党の中で7人の勇気ある造反議員が…

緋寒🌸桜に・・・・・

緋寒桜の独り言 思わぬ展開で痛恨の極みを味わう事がある。 見えないものを見る事を「予見」とでも云うのであろうか… 見えないものの代表格は人の心、見ていた心算、読めていた心算でも「隠れた本性」が有る段階から露見する。 次はいつ来るか分からないチャ…

山道の枯れ葉

山道の枯れ葉 プログの扱いを如何したものか、悩ましい日が続く。 議員現職の時は日課の一つと思い丹念に問題意識を以て執筆したが、断捨離を心に決めのらりくらり~している内にプログ断筆も断捨離の範疇にせんばかな?疑念も湧き迷走して来た。 書く事、示…

巡り合わせ~。

人生の終着駅に近づいて多々思い知らされることが有る。 「努力は実る」は私の信条で是とする処だが、必ずしも確約されない事が多い。 成功に努力は必須要件であるがその裏には10数倍の挫折者が居るのではなかろうか、振り帰れば私より真面目でコツコツ型の…

JICAラオス「努力は実る」。

窓からの風景/満月の夜桜 2年間のJICAに申請を続けたラオスのおける草の根技術支援事業が採択された。 私の信念は「努力は実る」、将にギリギリの処で思いは通じた、気障なようだが男一匹「死に場所を得て死に花を咲かせる」機会を得た心境である。 熱意を…

「善いパートナー」は何処に。

今国会は「桜をみる会」の質疑に終始、不明瞭な事が国民の前に暴露され安倍政権がまたまた馬脚を顕した。 自民党”安倍長期政権”の弊害が共産党女性議員の追及によって暴かれ政権の支持率は下落、外交で得点を稼いできた総理も「もりかけ」以来の窮地に立つ。…

「ナリユキ」が一番

亡くなった樹木希林さんの著書「いっさいなりゆき」がベストセラーになり図書館で待機状態のようだ・・・彼女の生き方はシンプルそのもので分かり易く切れが良い。 生前、彼女が生き方の判断基準にした事が何事も「なりゆき」に任せ、自然体で対処する、彼女…

冬晴れの空

今日で2019年も最後、今年初頭の計画は年間歩行1440km完歩で有った。 今日迄のデータは1370km、70km不足で未達ながら東京までの距離は歩いている。 今年は個人的に変節の年であった、私の判断で操舵し方向を定めリセットした事でありシュミ…