「果てる…」という事

終末期になると様々な事が頭をよぎる。一番気になるのは自分に「何時お迎えが来るか」かという事だろう。

平均寿命を過ぎれば後はオマケと自分に聞かせて来たが、今日まで来たが、今その段階でマダマダ生きれそうで、道半ばの仕事も2,3つじゃなく6,7件、最低でも現役で6,7年位頑張らないと目途が立たないようだ。

何の因果か、性分か、分からないけど自分が蒔いた種、若しくは育てて来た案件なので

中途半端には出来ない、最後は半端でも難破でも仕方がないけど、今は現役の延長線上と言い聞かせ年齢の事を考えずやるしかない。

「果てる」という事は、「終わる」という事、命に終わりがあつても役務に終わりはなく、誰かが誰かにタッチし延々と持続され新たな形になっていく、それが進化だ。

科学も文明、文化も段階的に確立されていく、事業も社会も時間と共に確立され重合されて行く。そんな考えに建てば「命」を除いて果てるものはない。

生命の有る生き物は必ず死ぬ時が来る、それが生物、死なない物を生物とは言わない。

そう考えれば、引かれ者の小唄ではないが愉しくなる、孫正義が何十兆円儲けようがイーロンマスクが火星に仮想通貨で世界一の資産家になろうが、私よりたかが2,30年長生きするだけで天国に行ける訳はなく行くところは一緒、上下も天地も無い。

この世は差別、階級、貧富の格差社会だがあの世は虚無、0の世界、何もない。

ある意味「果てるとは全てがリセツトされる」いう事。