人間「五木寛之」に学ぶ。

長崎市公会堂で「五木寛之」の講演会が「仏教連盟長崎支部・長崎釈尊讃仰会」の共・主催であった。
宗旨は違うが五木寛之は好きな作家の一人なので予てより楽しみにしていた、椅子は概ね1600、満席で
立ち見ならぬ立ち聞きまで出る盛会であった。
日本全国選挙の前哨戦で人集めに苦労しているが集まる所には集まる者だと「勿体無く」思う、テーマは「今を生きる力」、仏教関係筋主催であるので「命と生死」に関する講演であったが流石に文学者である、表現力、観察力、説得力が鋭い、1時間半がシッカリした「起承転結」で構成され瞬く間に過ぎた。
私もこの年齢になり彼の話を咀嚼できる心域になったのかと自負、一芸を極めた人物の話は「心の滋養」になる、それに引き換え政治の世界はドロ臭く心の糧になる要素が少ないなぁ〜と痛感する。
住む世界、自己実現の土俵が異なるとかくも異なるものかと思わずには居られない、良いの悪いの問題でなく、価値観の違いから来る相違であろう・・・
聞き手はお寺の住職・仏教徒の方が殆どであるが、在野の文化人に仏教の真髄・精神性を語らせるのは有効な手法と感心した、門外漢の私でも入信は別にして勉強して見たい気分になる、青年時代に「五島の神父」に受けた薫陶を45年ぶりに想いだす、「仏教の良い所は大いに吸収して人間性を高めれ・・・」。

・・・簡単な様で難しいが、長生きの秘密はシナヤカニ生きる事らしい