「老いるという事」PART2


友人のご主人が無くなり、遺産相続方法について相談を受ける。
特別、遺書が無ければ法に基づき相続人が遺産を受ける権利が有り司法書士、税理士に依頼し事務的に対処するのがベストと専門家を紹介。
考えてみると生前贈与なら「被相続人」の意思が反映できるけど、相続法では法の定める配分となり、そこに被相続人の意思は無い、「子孫に美田を遺さず」は大河ドラマ西郷どん」の人生観だが、遺産相続の争いは仮に法の定める処であっても兄弟、親子諍いの要因になる、西郷語録はその要因を排除の為、言及した事であろう。
先日に引き続き「老いるPART2」を考えてみたら、新しい考察が生まれた、老いるという事は「し忘れた事をする時間帯」反対に「し過ぎた事を元に戻す時間帯」「そして幾つも有する立場絡みの使命、役割を果たす時間帯」その中には家族の中で「親とし、男とし、社会人OBとして」ETC等々盛沢山。
終着駅が何処なのか何時なのか誰にも分からない、時間だけは容赦なく刻まれて行く、取りこぼしは必ず出て来る、思いつく事は全て箇条書きにして完走すべき。

私が好きなセルバンテスの小説「ドン・キホーテ」の主人公、老いたるラ・マンチャはサンチョと愛馬ロヒナンテを連れ立って少年時代の夢を果たすべく冒険の旅に出る・・・全編滑稽な場面の連続だが主人公は想像世界と現実の狭間を懸命に生き抜き最後は故郷で往生する。
壮大でロマンに満ちたストーリに魅せられたのは私が高校生時代、私の中でもラ・マンチャを標榜する部分は存在する、今でも時々、友人達から「気は確かか・・・」と質される事が有るが私はいつも「本気で真剣勝負」をしている。