不思議の国「ニッポン」


2011年3月11日、百年に一度の東日本大震災(3:11)は、米国の貿易センターテロ(9:11)と同じような位置づけで後世に記憶せられる災難、本日は忌むべき一周年で不可抗力に近い国難メモリアルデイ。
そんな訳で終日、追悼番組が組まれ一年前の悲惨な現場状況と被災者遺族の声と姿が報道されていた。
自然災害にも増して「人災ではないか?」と指弾されて居るのが「東電福島原発放射能漏洩による汚染事故」、現地の瓦礫処理も遅々として進まず今後の方向も低迷、情けない政府国会である。
国難対処に国民の代理機関である国会が機能していない、国会の司令塔たる政府が瓦礫処理も出来ないようでは杞憂する国民は愛想をつかされてしまうのが越智であろう。
術後の養生を顧みず陛下は追悼式の辞でさぞ気になっているのであろう瓦礫の件を「現地の問題」と言う言葉に置き換えて国を挙げて一刻も早く解消されることを念願する、発せられた。

災害に対する義捐金は3月1日、今日現在で国内外合わせて5000億円を突破(時津町だけでも1000万円)したと言うのに国内問題である瓦礫処分に関しては現時点で6%しか解決していない、有ろう事か首長の判断は反対派住民に配慮して「住民意思を尊重したい」と仰る、一部の反対派住民が大声で「役場・市役所」に注文をつけているが実態は少数派で不見識な輩である、日本国民の大半は瓦礫処理に理解を示している筈である、首長はもって勇気を持って行動すべき、その点、大村市長の言動は評価に値する、こんな時に人間の度量が測られる。
併しながら国費を使って処理する訳で運搬費など余計なコストを掛ける事無く近場で解消するのが必須であり、その費用負担は等しく国民に課税で転嫁される。
閣僚も代議士も率先して国元に戻り選挙民、首長を口説き落とすのが喫緊の使命である、それをしない怠慢議員は選挙でオミットすればよい。
過って外国のある著名人が「不思議の国ニッポン」と評した事があった「ガンバロー東日本、ガンバロー日本」掛け声よりは一日も早く瓦礫処理をしないと次の段階に進めないのは衆知の事実、野田内閣も与野党と消費増税、予算の事前協議、云々より挙国体制で瓦礫処分に関する協力要請の方が最優先の事案である、協力要請で応諾できれば後は予算措置と物量で解消する

不思議の国ニツポン、日本人の美徳「国難に対して一致団結」の精神は何処に飛散してしまったのか、こんな事では「国民の絆」が泣くし諸外国の支援者に日本人の精神構造を疑われる。