6日目の蝉


梅雨も終わりかと思っていたら台風の襲来を受け、過ぎたと思ったら今度は数十年に一度の豪雨で瀬戸内、中国地方が水攻めに見舞われた、戦国時代の秀吉による備後高松城の水攻めさながら日本は自然災害の恐ろしい国である、天災は何処に来るかわからないので無抵抗、なすべき手立てが無く事後処理が精一杯、この前の選挙で自民党総裁国難国難と煽り立て選挙戦でまんまと国民を嵌め手しまったが、私は斜視で情けなく思っていた、そんな訳で3月末日に自民党員を辞した、本当の国難アメリカファーストで形振り構わぬ言動で世界の秩序を破壊しようとしているトランプ氏に追従、国家本質をアメリカファーストに従属させている安倍政権にある、早く自民党内で政権交代すべきである。
8日目の蝉は現世の天命を一日長生きし地に落ちる、直木賞作家、角田光代さんのベストセラー小説が映画にもなりメデァの話題になったが現実の蝉は交尾が終わった雄は早々と死に、雌は卵を枯枝に産み付けた後 地に落ちる、概ねその期間が7日間位らしい。
7日目の蝉は遺伝子的にその事を分かっているのだろう、長い地中生活の終末を目的達成した後、潔く果てる、翻り人間も万物の霊長なら本能的に自分の天命と寿命を承知し目的を果たせば退場すれば良いのに何故か万物に執着し最後に汚い堕ち方をする、悲しい動物である。
賢明な人間なら6日目に最後の一日を人生劇場の最終章と決め、きれいさっぱり余韻を残して果てる位の潔ぎ良さがあれば良いのにと思う。
概して金と名誉、立場のある人間ほど卑しい、人間百人百様、立場も人格もすべて異なるが同格は寿命だけ、時間と寿命は大金積んで買える訳でなく借りることもできない、持てる立場の人間は「名こそ惜しけれ」を本分とし最後だけでも自分に相応しい身の処方をすべきである。