真(魔)利支天の謎

時津町の左底郷に真利支天を祀った祠がある、「はるの城址」の中に鎮座している、登り口には「薬師様」が祀られ中腹に「大原野神社」が存在する、予てより「時津氏の消長」に自説を持ち立場から日曜日の今日、一帯を踏破した。
雑木の狭間に苔生した参道があり、歴史を感じさせられた、不揃いの山石で築かれた石垣が古を語リかけてくる。
土地の人の話に拠れば五輪塔・三輪塔があり、地中からは武具、刀剣、人骨まで出土したらしい・・
真利支天祠は山頂に祀られ四方が視界に入る、山城(砦)としては絶好の立地条件で此処は紛れも無く時津氏の居城で同時に幼少の3兄弟が敵方に滅亡された場所であろう、真利支天、大野原神社などは時津氏の供養・成仏・護身を願っての建立かも知れない。
検証にヤヤ時間を要するが長与の「浜の城」と地形が酷似するし、中世時津の輪郭がこの場所で迷走すれば見えてくる。