知人と友人の間

「友達以上、恋人未満」これは私の長男が東京で結婚式を挙げた時、スピーチの中で聞き覚えた言葉。
面白い関係で確かな表現、歌の文句じゃないけれど「アンタ私の何ナノよ・・・」に対する「答え」にもなる。昨日、関係した幼稚園の理事長が急逝されたと記したら、今日は支持者で友人のM氏が急逝、通夜に参列焼香をする。
考えて見ればM氏とは大村湾で漁業を営む友人の紹介で知己を得たが「見得も体裁もない」真に素朴な人柄の男であった、本来、私の選挙支援をせねばならない義理は無いのに「黙々」と悪い体調を押し知人宅の挨拶廻りに同行して呉れた、哀惜の情が込み上げてくる。
サクラ散る春暖の今日、帰らぬ人になり受けた恩義を返せなくなってしまったが、今思うに「知人の領域」を超え「友人〜恩人の領域」に発展していた。
片や昨日、葬儀を終えたもう一人の知人、20数年来の交友関係が有りながら「友人の領域」に至らず、「知人で始まり知人に終る」、人間関係の機微は容易に創れるものではない。
彼に受けた恩義は無く極言すれば私の方が過分な事をした関係乍ら、生前の生き方同様、何を語る事も無く鬼籍の人になる、知人が発展して友人に、友人が後退して知人に、そして発展も後退もしない只の他人も多々横行。
夕方から「NPOおりおん」役員会に出席、総会の打ち合わせをする。