路傍の水仙に故人を偲ぶ・・・


毎日歩く崎野半島の海岸道路沿いにこの前まで蕾で寒さに耐えていた水仙がチラホラ開花した、当初は海岸沿いの住人が植栽したのであろうが殆どが野生の水仙化して逞しく群生
道行く歩行者にすがしい香りを提供してくれる。
水仙の主は多分、昨年末亡くなられた某さん、私とは同い年の酒好きで元気な漁師であったが急逝した原因は心臓発作か脳の血行障害であろう、惜しまれる年齢であるが路傍に咲く水仙が彼の人格と功績をいつまでも伝えてくれ、記憶に残る。
アルジェリア武装テロ集団が石油プラント建設関係の外国人を人質に政府側と交渉に入っていたがアルジェ軍が出動、武装集団は全員死亡、日本人人質も日揮の技術者9人が犠牲になった。
今から45年前、「アルジェの戦い」という映画を見た事を思い出す、「仏」施政者に祖国の独立を目指し地下で徹底抗戦する青年達を主題にした内容であった。
途上国の事はどちらがどうなったのかその後の事は分かり難いけど、今回は残酷な結末である。
安倍政権にとっても「試練の事件」であったが、無難に対処、マスコミ世論はあまり反応しなかった。

水仙が日本人に好まれるのは「清楚な佇まい」と「けな気な生き方」「すがしい芳香」
知人のOさんが急逝、身近な人がバタバタと鬼籍の人になる、故人を偲びつつ路傍の草花にこそ愛おしさ感じる今日この頃。

こちら向いてひらいて白い花匂ふ   山頭火一草庵にて)