人間に品格「ありや・なしや」

国家の品格藤原正彦著のベストセラーには前にも触れた事がある、今度は「女性の品格」が出版され、やはりベストセラーの勢いとか・・・・
・・・時を同じくして「週刊現在」がナゼ売れるのか?の見出し広告が新聞にあった、答えは「金・性・サクセスストーリー」記事がその秘密らしい・・・
「品格」とは無縁の記事が週刊誌の読者を作り、出版社を支え、記事が世論を創り・世相を改造、時に扇動していく、「女性の品格」の作者は「身だしなみ・所作・教養」を説諭しているが、偽装はないか。
煎じ詰めれば所詮、男も女も同じ人間であり・同じ社会で生活している、要求される品格は同じでソコに大差は無い、ソモソモ人間に「必要な要件」は「品格」の如き抽象的で中途半端な装飾でなく、極限すれば「人間社会で人の役に立ち」「大自然と共生する知恵と胆力」ではなかろうか・・・
然しながら「品格」と言う言葉にはナゼか魅力的なエキスが含浸している・・・
社会で「品格を纏う」には犠牲と忍耐が伴うからである、古来より「武士は喰わねど高楊枝」或いは「渇しても盗泉の水は喰らわず」が自他共に求められた・・・
このような本が売れると言う事は荒廃した時代の仇花か、ハタマタ現代人のノスタルジアか、喜ぶべきか、憂うべきか。