豊饒の海・有明

取引先の製品検査で午後より佐賀に行く、大村市から黒木山中を越え鹿島市街経由、白石町のルートでコースを設定、聞けばこのコースが最短距離らしい、多良山系、県境を挟んで2つのダムがあり昨夜来の中雨で水嵩がこの前よりは増水していた、長崎県にとっては県内一円、恵みの雨で万金に値す。
検査後、干潟と海苔舟の係留施設を調査に行く、有明の深奥部に位置する現地はオリシモ大干潮で遥か彼方まで泥海と化し干潟の中にムツゴロウ等を中心にした生態系が存在、干潟の中で一つの循環型自然が構成されている、係留施設は現地に不釣合いな物が設置されていた、工業社会は全て規格化・標準化で推進されて行くが・・・時に大きな無駄と無理を内蔵する。
検討段階は基本的には自然条件、海象条件、設置場所環境によって脱標準化で現場要件に叶う自由設計の施設が議論されて良いのであるが・・・
私が考案した係留施設はこの有明海にこそ、最適であるとの確信が持てる・・
今日は最大の気付き、最大の発見である、個人的に大村湾、仕事上の標的は有明海、ナントナク不透明な部分が晴れて鮮やかな景色を見る思いがした。
私は目的志向の人間で何事においても「目的なくして行動なし」が信条である身近な人間に批判を浴びる場面も時にはあるが自分の意思を貫き通す以上は覚悟の上である。
関連する施設工事は25日/大村湾・28日/琵琶湖現場・6月/宍道湖・7月/洞海湾・10月再び/琵琶湖第3期工事・・H20年度は愈々佳境に入る。
長崎時津〜杵島郡白石町まで片道1時間30分の行程であった・・・
クリニックでリハビリを受けた・・・・施療後は回復を実感、時間が経てば「振り出し」に戻り、一進一退、自分でもどうなってるのか分からない。