遅まきながら、謹賀新年。

2006年、平成なり。
好天気に恵まれた3ヶ日であった、このコラムの更新をしたけれど、勝手がワカラズ悪戦苦闘してようやく5日目にして如何にか辿り着いた気分。
本当は正月元旦に相応しい新年の抱負を書いていたのだが、キーを叩いている内に何処かに飛ばしてしまい、気力喪失し、今日まで放置していたのが現実。
新年早々ではあるが今年の年賀の冒頭に山頭火の句を入れた、「生死の中の雪ふりしきる」
新年が人生を思考する最高最大の機会ではないかと考えたからである。
「元旦や定めなき世の定めかな」この世で天国に座する人にも針の筵で地獄に臥する人にも
元旦は等しく訪れ、お迎えに来る。
逃げる事も変わって貰う事も出来ないこの厳粛な現実、如何に権力を得ようが財を成しても
この定めには勝てない、人間運命のはかなさ、厳しく人間の生死を見据える者にはこの世の姿が見えてくる。
行き着く所は灰となり土と化し、自然界の壮大なリサイクルの中で転生を繰り返す。
西行の「あはれ」の世界が見えてくる、諦観すべしである。
新年から暗く、重たくなったので、個人的な今年の抱負、ナニを今さらであるが新年は定めなき世の大きな節目である。
今年は意識的に「腹を据えて何事も対処していこう」腹で勝負だ、大きく構えて行こう。
仕事の現役生活もマラソンに例えればゲートに過ぎて残りグランド一回半と云うと云う所か
有終の美を飾らねば成らぬ、今年はあらゆる意味で大きな一年である。
初夢も気持ちの良い夢を見たし、昨年から勢いがついている、今年は何となく、最高の一年になる予感がするので期待を持って生きて行きたい。
今年も宜しく。