茂木の港 池塘春草の夢


茂木の港、一本釣りの漁船が港内狭しと係留されている、海岸沿いに長崎の奥座敷として老舗の活魚料理店が立ち並んでいる、バブル崩壊後の不況とシーズンオフでどの店も閑静とし冬眠しているような気配がした。
伊豆大島の「波浮の港」に行った事はないがこんな風景ではなかろうかと日頃から想像している、長崎県では「小浜の富津港」と、この茂木港が理由もなく好きな港である。
バブル全盛期は「東京の友人達」と銅座、思案橋に繰り出す前に、この「奥座敷」で散財したのが夢の中の行状だったようにも思えて不思議、その友人も私には掛け替えのない思い出と写真数枚を残して他界、早12年の年月を数えた。
光陰は矢の如く去り「未だ覚めず池塘春草の夢、階前の悟葉既に秋声」漢詩の境地である

安倍新内閣も挙党一体「危機突破」に向かってフル回転、スピード感の有る展開をしている、内閣支持率66%、第一次の時とは世論も財界も期待感が違うし総理も腹を据えてダイナミックにやろうとしているようだ、このままいけば秋口までに日経平均株価2万位まで伸びるかも知れない、成長戦略は時間がかかるけど基幹になる中小企業対策で政府系「投資ファンド」を期待したい。
それにしても東日本復興と公共工事を視野に入れた国債増発による景気対策、中長期的財政再建の実現、そして国内企業雇用確保と経済成長の実現、3大目標を同時に実現させることは恰も「目を閉じて針の穴に糸を通す」ほど難易度は高い気がする。
それに比べれば私の身辺問題解消などAKB並みにかわいらしい問題、然しながら何事も最後は時間が問題、持ち時間で決まる。