巧言令色鮮し仁(巧言令色少なし仁)


論語に「巧言令色鮮し仁」がある。
現在語に訳すせば「鮮し仁=仁が少ない」のようだがこの場合の少ないは殆ど無い、分かり易く言えば人としての道義(倫理感)に欠け、信用できない人、という事になる。
「実」が無いから虚言、へつらい、愛想でゴマ化し自分を偽装して相手に取り入り詐欺まがいの行為をする輩、私の生きて来た社会人生60年の中にも十指を下らない人間達が居た。
現在は実像が見えたので付き合いもないし、これから先は細々暮らすので特別な材料もなく偽装系も寄り付かないだろう。
「うまい話を持つてくる奴は泥棒と思え」銀行まで作った資産家が子孫に残した家訓、厳しい家訓であるが真実性を帯びて分かり易い。
思い起こせば最初、この文言を聞かされたのは「母」からであった、実社会の分からない者には理解しがたい事であるが、真実である。
定理や定義、法則などを学び自分の血肉にできれば間違いなく貴重なフィルターになる。
2500年前の孔子の時代に語られた「孔子の思想、論語」が現在の日本国に重宝され、日本人の背骨になって脈々と生かされている。
これは精神世界の世界遺産に採択されてよい財産であるが、人間の擬態は生物より遥かに勝り、変心していくので恐ろしく悍ましい・・・。
(写真は密林に棲む蝶の擬態、切実である)