坂道のエピローグ。


佐世保を舞台にしたコミック漫画に「坂道のアポロン」があり、青春時代をドラマ化興行収入まあまあ上げたようだ、先日友人との会話で喜寿を過ぎれば長生きしても4,5年位でその後があれば苦渋を味わう・・・人生の劇場も最終章で今から収まりの良い幕引きにする手立ての努力を積み上げていかないと人生が報われない、人生談義をした。
人間 大概の人は現役職務が終われば一気に老け込み無気力になる御仁が多い、現役世代に精も根も使い果たし空っぽになるのカモと思わざるを得ない程、著しい老退化現象である。
考えてみれば、大企業、公務員は年金額も中小企業と比較にならず何もしなくても衣食住には事欠かない、恵まれすぎて早々と隠居態勢取るのかもしれないが勿体無く社会損失、経験に裏打ちされたキャリアは社会の財産であるべき、政府自民党も党利党略に明け暮れず真剣に日本の社会問題に取り組んで欲しいと切望する。
人生も余命幾何の段階に入れば自由勝手に惰力で生きていける、数多の山脈を超えて坂道に入れば片手をポケット突っ込んでも余力で生きていける。
余命幾許の状況程、楽しい段階はない、なさねばならぬ事がない気楽さ、時間に拘束されることのない自由度、健康であれば小銭はあるし特別贅沢しなければ日本一周でもできる。
私の人生工程表には0からの作業も残っており4,5年で成就出来るのか些か焦りも感じるが天寿は私が与り知らぬ事柄で、その辺は「ままよ〜」の世界。
あと4,5年の命花を何処で咲かせて何処で果てるのか、坂道一直線の下は闇夜の世界で深くて暗い底なし沼かも知れないが行って帰って来た者はなく誰にもわからない。
喜寿になっても人生劇場「やると思えばどこまでやるさ〜」坂道を歩む人間の気楽さで今更、恐れるものは何もなく、惜しむべきはご先祖から預かった名前と掛替えのない時間である。