大いなる「里の凡人」。


敷島の大和心を人問わば朝日に匂う山桜花・・・江戸時代の国学者本居宣長」の歌である。

今年の春は寒暖の差が多かったせいか「サクラ」の開花も予定より4,5日早かった模様、あちこちに梅や桜、果ては桃の花まで見に行く機会が多かった。
最後の花見は去る4月3日琴海町戸根川沿いの桜並木を里山の人達とウォーキングかねて赴く、戸根川の上流に「ほたるの里」が有り5月の上旬には「ほたる祭り」もあり現地を紹介すると、その先200m位先に「@あっとさ琴海」という面白い自然体験の私設施設が有る聴き訪ねた、個人開園で家族連れビジターに無料開放、喜々としていた。
先週は西彼町の「無限郷=写真」向月庵のご夫婦と初面談、歓待を受け再訪を約し来たばかり、先月初めには矢上古賀町の「虎馬園=梅林植樹園」ここの創園者も趣味で開園し見学者に自由参観開放し社会奉仕されていた。
奇しくも偶然、この1ケ月間に3人のボランテア精神旺盛な人達に出会った、夫々がご高齢で余命は計れないが、世の中には奇特な人が結構いるものだと感心させられ、今は亡き「月光の里」庵主小松昌幸先生を思い出す。
偉大なる凡人とは彼等の事であろうか「財を成し、名を立て、位を得て」も隣人に尊敬を得れなければ卑に等しく語るに落ちる。
政治家が信頼を得ていないのは言行の不一致からである、口先では綺麗事ばかり言い乍、本気度が見えて来ないし、果敢な勇気もない。
徒党を組み数の力で押し切ろうとする是も非も無く自分の栄達のみに齷齪しポリシーもプライドも無い、政権に媚びる保守構造これこそ国難である。

里山には無名一兵卒乍、天地の理の中で悠々と「生きる名人」が沢山いるから面白い。