2面相が人間の本性か。


先日、TV番組の中で人間性について主人公が語る場面が有り、曰く 人間という動物は二面性を有し、日常的に外に対して見せる顔が殆どだが、もう一つの顔はいわば秘密の顔で中々人前では見せない、ほんとの顔は秘密の顔かも知れないと言及していた。
彼が言いたい事は秘密の内顔と外顔は正反対に近く、多くの場合、外顔にひっかかって騙されるのが人間社会と言いたかっただろう、最近の事件を見るとそんな事例が多く悲劇が生まれ新聞沙汰になっている。
可哀そうでもあるが短絡に走り自業自得と言われても仕方がない、人間性は一緒に暮らしてみないと分らない事が多く、当事者の自分でさえ自分を見失い迷子になる事も多々あるようだ。
私の場合においても2面性で生きているような気がする、裏も表も無く自分流に生きていければ本望だが社会が許してくれそうにない、社会は曖昧な処で均衡が取れている。
写真に烏面を掲載したが人間は全て仮面を被り保身に全身全霊を費やし、能面の無表情な翁も媼もそんな人間性を隠した処で物語が成立しているのではなかろうか。
此の能面も先祖代々からの預かりもの、2,3百年の年季が入っているかも知れない。
人は優しそうで冷たく、冷たそうで優しい一面も有している、厄介なのは人によって使い分けている点、誰にも優しく暖かければ分かりやすいけど時々に表情を変える。
人間ほど分かり難い動物は居ないだろう、朝顔、昼顔、夜顔を巧みに使い分け、追い詰められたら2枚舌、苦しいくせに笑って誤魔化す、千変万化カメレオン以上に擬装、七面ロッピ故に高等動物と言われる所以か。