「死後の世界」は生前の世界。


新聞の投稿欄を読んでいると私と同年ぐらいの男性が時々死後の世界「あの世」の事を想像していると書いていた。
誰でも死後の世界は関心の的で宗教は「死後の世界」を説いて信者を集め勢力を拡大して来た歴史が有る、かの邪悪なオウムの麻原彰晃は宗教ほど儲かる事業は無いと身近な人間に本音を吐いていたようだが真偽のほどは不明。
投稿者の想像ではあの世は楽しい処、過去の親しい人達で溢れ、自分も直ぐ仲間に入れて貰える処で一度行ったらこの世に帰りたくない程の処と思いたい、何故ならあの世に行って帰って来た者は居ないから・・・・。
私も夜眠れない時にはよく考える、時々は明日の朝、あの世かも知れず私が知らない処で火葬にされてしまうのではないかと考えたりするが恐怖心は特別ない。
死ぬという事は永遠の眠りに就くことで有り、朝も昼も勿論夜も無い、死刑囚は予告なしに執行される朝が怖く眠れぬ夜が続くらしいけど極悪人にしては情けない。
私が想像する「死後の世界」は宇宙のブラックホールと同じで暗黒の世界、自分自身の存在感など量子の欠片程も無く意識も無意識も無く宇宙空間の世界で時間の経過も無い。
キリスト教的観念の世界とかけ離れた思考であるが「感覚的」に感じている、生まれた時から一人なら帰る時も一人旅で、たまさか生まれ、そして生まれる以前の処に帰るだけと考えれば
現世の時間が貴重な有限の生命と重なる「ゆめゆめ疎かにすべきに有らず」肝に銘じる。