「軍艦島」雑感


現在は脳梗塞言語障害になり意思疎通が出来なくなった老婦人から紹介された男性より電話が有り面談した。
聞けば話題の韓国映画軍艦島」主役モデルは彼の実父らしくモデルの生き証人として映画関係者、原作者、マスコミ
等々の取材を受けソウル福岡を往来して、この一年多忙であった、という。
相談内容は、日本で何故か上映されない映画「軍艦島」を自主上映したいので尽力してほしい、という事である。
上映されないのは上映出来ない事情が有っての事で「その理由が何なのか」不明なので何とも言えなかったが、映倫、配給会社のシステム、映画チケットに関する事、知っている範囲の説明をする。
映画内容が「朝鮮人に対する強制労働」は「慰安婦問題」と重なり日本的には面白くない内容で社会的論争を引き起こし歴史認識の無い階層に誤解を与える事を危惧して措置かと思うけど、事情は調査してみようと答えた。
高島、端島は石炭産出で日本の近代化に大きな原動力になった現場である、日韓併合朝鮮半島から半ば強制的に動員、苛酷な条件で働かされたことは事実であろうが、本来 採炭現場は超苛酷、危険場所で炭鉱以上の厳しい場所は無い。
今、軍艦島世界遺産一番人気で観光船は息つく暇もなく2,3か月先まで満杯らしい、この島の歴史が維新前夜から大正時代、昭和の戦前戦後を経て今日の繁栄をもたらした事は紛れもない事実。
過って私の友人某氏も閉坑するまで高島で働き採炭現場の事は詳しく聞いたし、幾たびか端島も訪ね懐かしい島。
日本近代化シンボルの軍艦島が韓日感情を刺激するようでは県民の一人としても不愉快な事であり逆に「友好の懸け橋」
にしたい思い。
写真は「明治期の端島鉱業所」、この頃は未だ「軍艦島」の異名はなかつた筈である。