田原坂無情。

写真は田原坂激戦地頂上付近。
シニアクラブの懇親旅行で熊本植木に行ってきた、阿蘇山の遥かな麓 平べったい地形の「田園風温泉」、何の変哲もない田舎町、昭和時代の古びた宿である。

九州各県の老人クラブを対象に盛況、田舎町旅館経営のビジネスモデルが絵にかけそうな盛況で連日満員ゲートボール、グランドゴルフ等をメニューに織り込んでいる。
近くに西南の役、最大の激戦地、田原坂が有り,二の坂、三の坂を蛇行しながら通過、雨は降る振る人馬は濡れる・・・鬱蒼とした林間から敗残兵の呻き声が聞こえてくるようだ。

勝てば官軍、負ければ賊軍、この内戦から生まれた言葉は今でも生きており、歴史は勝者の掌中で合成、改竄され都合の悪い部分は時の権力者に消去される歴史は今も変わらない。

この戦いで敗れ田原坂の露と化した若者たちは「民謡 田原坂」でその義勇は讃えられ熊本県民の中に生きており、未来永劫歌い継がれる。
様々な思いを胸に束の間の時をクラブの人達と過ごしたが私には酷く長く時間で有った。