人生の試算表


10月も中旬を過ぎると晩秋の気配が彼方此方に漂う、今なら勝てる特攻解散選挙戦もあと3日を残すところまで経過し、各候補者は鎬を削っている。
勝敗の行方は殆ど決しているだろうが候補者は票に貪欲で前回以上の得票を追いかけマイク納の最後の一分まで走り回る。
長崎第二選挙区候補者の個人演説会が有り自民党議員団は動員をかけられ支援、応援代議士の演説を聞かされた、特別、内容は無く儀礼的なセレモニー多分、支援者も退屈を時間を浪費したのではないか。
この季節になると終活の事を考えさせられる、秋は憂愁の季節、落葉を自分の人生に重ね残された時間を推し量るが確証は得ず想いは天空をかけめぐり最後はせめて平均年齢までは生きていたい程度の処に着地する。
長年会社経営をしてきたせいか、自分の人生を時々試算する事が有る貸借対照表に照らして如何なのか損益計算書では果たして黒字かそれとも赤字決算か、有形物は大したことが無いけど無形資産は在庫豊富、しかし乍賞味期限がきれたストックもあり正味資産価値は誰にも評価できず自分にも余りはっきりは分らない。

こんど時間が有る時に人生試算表の計算資料を研究、シニアクラブに持ち込み何かの時に発表しよう、年寄りには嫌がられるかもしれないが、日本国広しと雖も「人生試算表」考えた人間は居らず面白いと思うのは自分だけだろうか。
こんなしょうもない事を考えたりするのもやはり晩秋のせいか。

      銀杏の葉 一枚落ちて 冬を待つ      呑舟(哲也号)。