名無し椿


桜が満開、雨に打たれながら健気に咲き続けている。
我が家の2階から団地公園に咲くサクラがきれいに見え、毎年、手酌の花見をしている。
多分今夜ごろ、花芯と枝「別離」の時が来る・・・・・
庭に老人ホームに入った知人から貰った椿の花が咲いた、薄いピンクの可憐な花びらがホームで暮らす知人の面影とは全然重ならない、いかつい顔の彼には似つかわしくない椿の花が表には出ない彼の人格の一面を見るようで何となく侘しくもある、今度誰かに品種名を教えて貰おう。
コンビニで100円コーヒーを注文、その場で飲んでいると横の先客(モデル並み)から微妙な匂いが送られて来た。
「香水と放屁」複雑な臭気が同時に送風されてきた、女性は何ら表情も変えず「知らんふり」こちらも顔を凝視も出来ず武士の情けで「知らんふり」しながら考えた。
彼女は自分の「放屁」臭気を感じていないのではないかと・・・神秘。
「他人の屁は臭い」と良く言うが、自分の屁は臭いと言えず「ダンマリ」で誤魔化す、「屁」に例えて下品になってしまったが、他人に対する誹謗中傷も放屁に似ている。
他人の中傷は看過できないくせに自分は臆面もなくぺらぺら悪口雑言を吐く人間がいる・・様相はそっくり。
「止まれ、人のふり見て我がふり直せ」である。

亡母からの戒め「明日ありと思う心の仇桜 夜半に嵐の吹かぬものかは」
今からでも出来ることは即実行。