オコゼに学ぶ。


梅雨明けの22日、一年ぶり西海大島の海に友人と遊びに行ってきた。
友人は五島列島出身で海賊並みの海男、素潜りの名人、彼との約束は80歳になるまで素潜りをやろうである。
又、他の酒好き友人とは死ぬまで自力で酒が飲める体力を堅持しよう等々、前向きの取り決めをしている。
今年、初めての海はやはり寒く緊張、身体には刺激的である、徐々に水温に馴染ませ身体全体に海のミネラルを取り込み、海から上がれば元気が湧き出るから不思議。多分 海のパワーに対する信仰を持っているからだろう。
海中でオニオコゼと遭遇し一撃で仕留めた、かなりなサイズで緊張したがオコゼはプライドの高い魚種である。
死んでも表情を変えず威厳があり尊敬に値する、ネットでレシピを習び、写真の如き丸揚げのオコゼ料理が出来た、悲しいかな2度も丸揚げにされて尚、その威厳を保持している、古武士の風格。

人は折々に表情を変え、変心したりで忙しく立ち回っている、擬態はしないが「シテル事と言ってる事」が反対の人間が私の周辺にも山盛り存在する、生きる手段の為に変貌を重ねて居るので有ろうが生物の中で人間が一番怪しく思える。
オコゼの生きざま、誇り高きその面構えは見るだけでも味があり、オコゼに畏敬の念を抱かずにはおれない。
私の人生も晩節に入りオコゼ然とした姿勢で終焉させたいものだ。