限界村落「山海抄」

五島市奥浦町に「半泊」と言う村落がある、山間に小さな入り江があり海辺で新旧5世帯が生活をしている。
高齢化社会がもたらした極端な地方村落の一面で、このような村落をを民俗社会学的には「限界集落」と呼称、集落再生のモデル化として国、自治体の支援を受けて再生に向け只今、奮闘中である。
五島列島には私も恩義を感じており、ササヤカではあるが応援のつもりでクラブに入会した、思えば50年前、ここで同級生の数人とキャンプを張り、今は廃校となった場所で小学生や土地の人達と交流、楽しい時間を共にした記憶がある、当時でも15〜16世帯では無かったろうか。
又、連休を利用して「五木村」に2年ぶり訪問、此処も五島に負けず劣らず「限界集落」山峡の世帯は個々別々に各々が林業・狩猟・民宿・漁業(川)で生計を営み、至って陽気に自然体で生きており人間本来の姿をみる。
日本国中にこの手の「村落」が3000余箇所あり、刻一刻、消滅のカウントダウンが始まっているらしい。
日本の人口も急激な少子化と合い重なり、都市部一極集中社会に突進している姿は坂道を転げる「ダルマ」に等しい、これは大きな社会問題、国内的には北朝鮮や恐慌問題より大問題である、総務省内閣府も深刻に打開策を考えているようだが国会・県会・地方議員が真剣に取り組まねばならない。