軍師・竹中平蔵

竹中平蔵総務相が小泉総理の退任に時日を合せ議員辞職を表明した、小泉改革の黒子役を演じ小泉純一郎に殉じた行為である。
この男が居なければ小泉改革は実現出来なかったはずで影の功労者、第一等である、民間人の彼を要職に据え存分に使いこなした小泉も偉いが既成勢力に大上段から挑み一歩も引かない度胸と信念は賞賛に値する・・・そして引き際が見事である。
戦国時代、羽柴秀吉の軍師に竹中半兵衛という切れ者が居たが彼を彷彿させる、秀吉が天下人になれたのも半兵衛の功績である、考えてみれば小泉首相は戦国時代の思想で政権を維持し破壊的改革を断行した、小泉総理の手法に兎角注文をつける輩も居るが50年続いた自民党の体質と省庁の再編統合、国鉄並の郵政民営化を誰が出来たであろう・・・
竹中平蔵は将に小泉の軍師であり、武士の精神を持った傑物である、時代が人を招き人を創る・・・阿倍晋三が何処までやれるか未知数であるが、小泉と竹中が後見の役割を果たす事になる、時代小説のドラマを見るようで政治が面白くなる。
軍師と言えば「三国志」にも「諸葛孔明」という「劉備」以上の人物が居た、彼らのスタンスは主人と対峙、時には諫言を持って仕えその任を果たした、仕えると言う事は「イエス」のみでは不忠実な事である、目的達成の為なら我が身を投げ出して正す勇気が要る、私の友人達の中にも私を諌める友人が何人かいる、私は彼らを真の友人として付き合っている、同調するだけの友人は知人に等しい・・・
好漢・小泉純一郎/軍師・竹中平蔵 21世紀初頭の政界に二人の豪傑が居た事は永く国民に語り継がれるであろう・・・労をネギラッテやりたい。