転ばぬ先の杖

福岡で公務員の青年が酒気帯び運転で追突事故を起し三人の子供が犠牲になった、そして新聞、テレビは連日のように酒気帯びによる事故の報道である。
私達の若い頃は酒を飲んで運転し、違反事故を起しても酒の上の事故、違反と言う事で寛大な措置がなされたものであるが時代と共に判断の基準が変わる・・・
人の価値観も立場、状況である日突然変わる、人間関係も同様である。
今日は近い知人からトクトクと聞かされた、自分が要職にある時は関係業者が夜昼無く押しかけ接待、歓待を受けた・・・閑職になると潮が引くように寄り付かなくなったと言う「人間は打算と利害で行動する」と人間不信になったと嘆いている、然し果たしてそうだろうか、人間も十人十色その反対もいる、又多面性も持ち合わせているので単純に決めて掛れないのが人間である・・・人を利用するだけの人、口先だけの人、心とは裏腹の事を平気で言う人、恩を仇で返す人、全てに於いて成り行き、風見て決める人・・・・・
私も色んな人間に遭遇して来たが、私の友人達の中にはこの種の人間は一人も居ない。
人間関係の中で一番の基本は信義である、他人も自分も欺かない事、類は類を呼ぶので小悪党には小悪党の社会があり徒党を組み暗躍するが、何時か馬脚を現し「御用」になる。
福岡の青年も一瞬の出来事で生涯を棒に振った、悪意があり事故を起した訳でないが取り返しは死んでも付かない不幸な出来事である、懲戒免職ぐらいでは済まされない事件。
長崎県知事も緊急の記者会見で職員の飲酒運転は事故の有無に関わらず懲戒免職の布れを出したが当然の事である。
議員になるまで私も無造作に運転してきたが良く無事にやって来れたものと痛感する、「転ばぬ先の杖」これも亡き母に教わった格言、これからも肝に銘じる。