合併問題症候群

時津の水問題が新聞報道されていた、かねてから関係者の間では懸念されていた事で、驚くには値しないが事情を知らない人は理解しがたい事であろう。コンプライアンス(法令尊守)の番人である行政当局が法を犯す行為は弁明の余地が無い。
報道によれば町長は9月議会で説明し理解を求めていく・・・とコメントしていたが実際問題解決の方法は「広域水道事業団」との絡みもあり極めて難しい。
この所、時津町は余りよい報道が為されていない、時津町に起因した事であり、議会もその責務の一端は共有するので糾弾はできないが・・・。
然しながら事の発端を掘り下げていけば琴海町との「合併問題」に辿り着く言わば合併不調後遺症であり、簡単にはいかない、長期化は避けられず、行政訴訟に発展する可能性あり。

先般は介護保険の「保険料が日本一」になるかもと報道され、消防問題では長崎市から長与・時津は委託料を2,7倍に引き上げ申し出を受けている。
今回の問題は火責め・水攻め・の上 隣町から絶縁状を突きつられたようなものである。
2011年から国はプライマリーバランス(基礎的財政の黒字化)を実現する為、消費税・新型交付税行政改革と緊縮財政に向け新規施策を順次打ってくる・・・そして地方にも地方版プライマリーバランスを強力に求めてくる・・地方に逃げ場の無い大津波が襲ってくる。
首長も議会人も求められるのは先見性・洞察力・的確な判断力である、執行者側を攻め挙げるだけが議会の役割ではない。
社会問題(地震)には全てにおいて震源地か、火種がある、事前に察知するのが洞察力である、しっかりしたセンサーを張っていれば未然に防止できるが 怠慢は人災である。
ともあれ困るのは罪も無い町民、住民、・・コレマタ悲劇・・・劇場では悲劇が受けるらしいけど現実の悲劇は受け入れられない。
 議会人にも執行者側にも叡智と打開策が今、求められている。
ラニハ・・・新たな火種は他に無いのか周囲を見渡す。