五島からホウホウの体で帰還す。

昨日、五島に行き今日帰ってきた、行きはジェットホィルが欠航で五島灘を船中ゴロゴロ転がりながら4時間かけて福江島に着く。その後は全便欠航になり、五島は孤立無援の島になる。今日も又、昨日の余波で欠航し一時は如何した物かと思案をする、幸い飛行機に一つ空席があり空便で島を後にする。
雲海の中を飛んできたが窓から見る情景は「雲か、雪か」でチョッと見た目には雪景色。
五島では仕事の関係者と工事の打合せを兼ねて五島談義をした、商店街はゴーストタウン化し後継者不在、展望が効かない状況では跡継ぎもサセラレナイ、これが現実らしい。
しかし乍、展望を不可能にしているのは他ならぬ当人達ではないかと思う、法人会社であれば事業目的を表記せねばならぬがソレシカ出来ないと言う事は無い、自由である。
先代の商売を義務的に継承するから 時代に遅れ、同業者に遅れ、全てに遅れを取り、トドノツマリ取り返しがつかなくなる。
商売にならない商売なら切り替えれば良いのに其の決断が鈍い、世間を広く見渡せば「島ブランド」「五島ブランド」で全国に通用する材料は山ほどある、視点を変えるスタンスが彼らには必要であり、社会(日本全国)勉強を要す。
夕方から中国語に翻訳の打合せをする「楊:孟」さん、二人の留学生である。
よく日本語の勉強をしている、「一人子政策」で兄弟姉妹は居らず、友達を大切にしているが兄弟を欲しいと話していた。
夫々が礼儀正しく、過っての日本女性の奥ゆかしさが彼女達に委ねられている様に感じた。
晩方、粉雪が降る、寒さいよいよ本番。
前にも書いたが、雪の降る夜はこの俳句が「フゥー」と浮かんで来る

           生死の中の雪ふりしきる     山頭火 

今の私が、生死を賭けて毎日を生きている訳では無いが明日をも知れない命であれば同じ事である。