人生の夕暮れ時・・・


遠藤周作が愛した「外海の夕暮れ」
頂戴した年賀状の中に晩年を迎えつつあるご老人の書き添えがあった、曰く、残り少ない人生の夕暮れ時を鑑賞するような気分で静かな生活を楽しみ乍、生きて行きたいと言うような趣旨の事が淡々と書かれていた。
80歳を過ぎて到達する心境であろう・・・か。
私の人生もモハヤ半生を大きく過ぎ生死の境界線上でカスカス生かされているような状態だから、彼の心域は何となく共感を覚える。
反面、青年時代には眩いばかりの朝焼けが希望の光となって一日の初めを作ってくれた。
老いも若きも同じ運命ではあるが自然は「朝には朝の」「夕暮れには夕暮れの」趣のある風景を見せてくれる。
人間、無理をしても「出来ないものは、出来ない」そんな事を教えて呉れているような夕暮れのひと時・・・