現場は幻の近江京。

正月以来の3連休で一息つくカナ・・・と思いきや滋賀県の元請け業者から契約と併せて工事説明に来社を求められる、平日の日程は余裕が無いので土曜日の九日、かもめ&新幹線で日帰り強行の出張をする。
滋賀県東近江市五個荘竜田町合併で新市誕生(旧神崎郡五個荘町竜田・・)である。
昨年の11月にも全国町村議会主催の議員研修でびわ湖畔の「大津市」に来たが縁がある時は重なるものだと不思議に思う、行って説明をしなければならない程の難しい仕事でもなく、何か他の思惑でもあるのかと・・・と訝しく思っていたが、何と客先は創業は慶応元年・現在まで150年続いた老舗中の老舗、造園業者。
ナニシオウ・・・「近江商人」である、播州姫路辺りから雪が降りしきり大阪、京都に着いた時は積雪15cm
琵琶湖線に乗り替え雪吹雪の中を一路、快速電車は走る、現場は米原で一番の雪どころである。
肥前長崎、遠来の取引先であり休日ながら丁重な応対を受ける・・・・
流石に150年の歴史を感じさせる風格のある会社、重みと柔軟さが同居し包み込みような雰囲気を持っている、囲碁を指すように相対し商談を進める・・・・
・・・98%請負金額等々商談成立した思いきや・近江商人の本領発揮、「もう一声、頂けないか」と言う・・
要するに「もう少し勉強してくれ・・・・」である、鄭重に頭を下げて頼み込むのである・・・。
近江商人の真骨頂・・商いの原理原則「利は元にあり」を地で行くネゴである、少々譲歩しめでたく成立。
雪降りしきる近江・びわ湖畔をリターン、なぜか 山頭火の「生死の中 雪ふりしきる」の短歌が脳裏に浮かぶ
当日帰宅、午後11時30分、3連休の初日を「近江行」で消化した。
3月20日に琵琶湖向け第一弾の出荷である、近江京1300年前の幻都に仕事で行ける充実感はナニモノニモ変え難い。
往復の汽車の中で「文芸春秋」3月号を通読、話題の芥川賞受賞作「乳と卵」異色の作家ではあるが、果たして純文学小説として受賞に値するのか、内容に疑問を持つ。中身は異なるが、堺屋太一「これがゾンビ官僚の退治法だ」加島祥造「「求めない」僕が愛した女性」の方が遥かに内容も味わいもあった・・・
肩の痛みと戦いながらトモアレ2日間シッカリ充電した。