陽はまた昇る、か。


1月21、22日多良山系の五ヶ原岳に登山行、余り体調が良くなかった為、9合目付近で足はふらつき迷惑を掛けたが何とか最後まで登頂できた(写真)。
いつも近隣の山頂から多良岳を遠望し、当日は反対に多良岳山頂から長崎近郊の山々を眺望したが確認できなかった。下部からはハッキリ見え、上部から下は見え難い、人間社会の有様に何となく似ているように思えた。
山登りの醍醐味は頂上に立って下界を見る達成感ではなかろうか、四季折々の草木を観察しながら人生と重ねれば生かされている事も大自然の恵みと感受できゴツゴツの山道が逍遥の道に転化する。
谷村新司の歌に「陽はまた昇る」があり、歌いだしは「夢を削りながら年老いていくことに気が付いたとき初めて気づく空の青さに・・・」私の心境そのもので、谷村新司の精神構造がしっかり理解でき共感する。
現実、人生の旅は片道で取り返しがつかない暗夜行路を試行錯誤して生きている。
過去にはリセットでないばかりか進路は前方のみ且つ多岐に分かれており、一つ間違えば底なし沼に埋没しかねない。
私の場合は良き隣人に恵まれ大過なく長生き出来つつあり、時間割は「向後4年」4年を一生に見立て生きたいと山道を歩き乍、言い聞かせるている修験者のような自分がいる。