黒猫の魂胆、

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我が家には如何いう訳か放浪猫が出入りし餌を要求する。

工場団地の人達が昼食の残りを提供しているようである、この時期ネコも繁殖期で子供連れの母猫が一番食糧事情に深刻、餌を貰えるまで動かず、待機している。

特別にかわいがっているイケメン猫は中々警戒心が強く馴染まないが、何も与えないのに写真のように厚かましくも無防備で超接近してくる黒猫もいる。

猫語で会話が出来ればこの違いは何なのか、2匹の猫に聞いてみたい処だが、そうはいかない。

人間に個性が有る様に猫にも個性が有り付き合いの頻度よりその個性の結果としか理解しようがない。

黒猫は私にマーキングして最後は立ち去るが特段に餌を要求している訳でもなく、私の頭脳では解析できない。

慣性という言葉が有るが公職を離れて丸2カ月が経過した、気持ちの中では何ら未練も悔いもないが立場を離脱した事で確保した自由、束縛から解放された気楽さから、外の付き合いが煩わしくなりつつある。

これは極めて重要な問題、現役リタイアし、外界との関係が希薄になれば自動的に庭先周りの生活になる、庭先廻りの生活に落ち着いてしまえば最後は引き籠り症候群に掛かり本当の引き籠り老人になった終う、所謂 「慣れ」である。

慣れ程怖いものはない、じわじわと自分自身の領域が侵食され別の人格が現れる。

その段階ではいくら「生きがい、拠りどころ云々」といってもどうしようもない。

そのような高齢者が近い将来多数派を占める事だろう、それこそが国難、亡国の兆しではないか、私が恐れるのは知らないうちに私自身がそのように変身して終う事である。