最後の同窓会。


11月22日、五島市福江島で五島高校、同期の同窓会が有り、五島灘を渡り旧友達と旧交を温めて来た。
喜寿を迎え、皆が好々爺になる年齢であるが、今の年寄りは都会も田舎も余り変わらない、好々爺でなく「チョイワル爺」の雰囲気を持っている。59年前、学窓を背に全国に散らばった同窓生約250人の中で72名の参加者であった、何と3,5人に一人が参加した事になる。遠くは関東から飛んできた懐かしい顔、卒業以来初めて逢う友人達もいた。

来れない者は一筆便りで近況報告、健康上の問題で来れないと老人病にかかっている。
喜寿迄くれば流石に現職は自営業の者だけで、私みたいな者は希少価値があるが、同世代の者とは大きく住んでる世界の違いを感じた。
一様にいえる事は今は何とか元気だが先々不明で死刑台の順番待ちと同じ何時お迎えが来るかわからい風前の灯、これが共通項である。

心の中で互いにこれが最後の再会と言い聞かせて岐路についたのではなかろうか、元気で島に帰つて来た友人たちはある意味、人生の勝利者ここまで来れば「地位も名誉も財なんか関係ない、元気で長生きした者が勝ち」不幸にしてここまで来れず道半ばで帰天した友人達も私の周辺には特に多い、早逝組友人たちの墓参りは殆ど済ませたから思い残す事はないが、何となく死神を背中に感じて生きている。